葬儀に参列するために集まった車は長い列となって、海沿いの道まで続いていた。
「これだけ集まると、むしろ祭りだな……」
ダリウスはそう呟いた。
助手席では、彩月かれんが黒い喪服のスカートの裾をたくしあげ、ストッキングの上から自らの股間を指で慰めていた。
海の香りと似ているが少し違う、ほんのりと甘さを含む、湿った匂いで車内が満たされていく。それは、ストッキングの下のかれんの濡れた割れ目から立ち込める淫欲の香りで、彼女はその感覚に身を任せると、我慢できずに吐息を漏らした。
「んっ……あっ……」
ゆっくりと、触れるか触れないかの距離感で、かれんの指はゆっくりと上へ向かっていく。その軌跡は湿り気を帯びた割れ目を的確になぞり、陰核に近づいていく。ぷっくりと充血して勃起したその付け根にたどり着くと、かれんは無意識のうちに愛撫する指の圧力を強めた。
――気持ちいい……とっても……
かれんの指はクリトリスをゆっくりと下から撫で上げようとしたが、軽く触れただけで、クリトリスから全身に電気ショックのような快感が走った。思わず肩をすくめ、前のめりになって、眉をしかめる。
――こ、こんなに敏感になっちゃった……
ダリウスによって、子宮の奥に教え込まれた快感。かれんの陰核はその快感を呼び起こすスイッチであり、その快感は脳の奥まで蕩けさせ、かれんは簡単に淫欲の奴隷へと堕ちていくのだった。
――私は、奴隷……
――淫乱な、雌奴隷……
車は狭い歩道の脇をゆっくりと進み、かれんは顔を俯け歩行者と目が合わないようにした。しかし、主人に命じられたオナニーでは、自分の意志でその手を止めることはできなかった。
「はあ……はあ……あっ…!」
ビクンッビクンッ、と全身を震わせながら、かれんが羞恥と興奮で絶頂へと登りつめる寸前、
「咥えろ」
ダリウスが命令する。彼の指示は、いつでもかれんにとって最善で最悪のタイミングでなされた。かれんは絶頂寸前の快感で意識を飛ばしそうになりながらも、ダリウスの命令に従った。もちろん、マゾ奴隷のかれんにとって、命令に従うしか選択肢はなかったし、むしろいまや、「命じられること」はかれんにとって無上の悦びでもあった。
――やったー!おちんぽ様をしゃぶれるなんて……!
かれんの頭の中は、ダリウスの肉棒のこだけになった。道行く人に見られるかもしれないという羞恥心は消え去り、数センチ先の、ズボンの下にあるおちんぽ様だけが彼女の心を支配した。そしてエサを前にした雌犬のように股間に顔を埋め、ジッパーを下げ、むしゃぶりついた。かれんはいまや、ダリウスによってここまで淫乱な奴隷へと調教されていたのだった。
かれんは、舌を軽くペニスの先端から滑らせ、裏筋に柔らかな吸引力を加えていった。そしてペニスを奥まで深く咥え込み、舌を硬くして、もう一度、裏筋に刺激を与えながら、かつ唇は柔らかくペニスを包んだまま、ゆっくりとカリ首まで上がっていく。そして舌を柔らかくしてカリ首の段差をなぞり、螺旋状に動かす。ねっとりとした動きで何度も舐めまわしたあと、一度、口から肉棒を離し、再び深く咥え込む。ズボンの中に手を差し入れ、陰嚢を優しく愛撫する。口の中で彼の肉棒が脈動し、かれんの舌はその感触をじっくりと味わった。その瞬間、彼女は至福の鐘が天上で鳴り響き、その響きが子宮を震わせるのを感じた。肉棒を咥えながら、快楽におぼれているのはかれんのほうだっだ。
「うぐっ…ふぁっ…あぁ……」
「おひぃんひぃん、おいひいれしゅ……」